旧武居家住宅
千葉県佐倉市宮小路町、鏑木小路(かぶらぎこうじ=現・宮小路町)にある旧河原家住宅、旧但馬家住宅、旧武居家住宅の3軒で構成されている佐倉武家屋敷。その中でも旧武居住宅は江戸時代後半に建てられたと推測される武家屋敷で、明治33年に武居氏が取得したため、旧武居家住宅と称しています。国の登録有形文化財にも指定。
■施設説明
旧武居家住宅は、「天保の御制」と呼ばれる居住のせいにおける百石未満の藩士が住む小屋敷の規定と家屋の規模が一致しています。幕末にこの屋敷に住んでいたと考えられる田島伝左衛門は90石の禄高であり、これも居住の制と一致します。建築年代の資料がなく明らかではありませんが、構造手法から見て江戸時代末期と思われます。1997年に、移築・整備工事が完了し、公開されることとなりました。座敷には長押をつけないなど簡素な作りですが、当時の小規模な武家屋敷の典型例として貴重です。
日本遺産「北総四都市江戸紀行 ~江戸を感じる北総の町並み~」の構成資産にもなっています(北総四都市=佐倉、成田、佐原、銚子)。
■茅葺屋根について
旧河原住宅、旧但馬家住宅は現在も当時の姿をとどめる茅葺屋根になっています。また旧武居家住宅も当時は茅葺屋根でした。「茅」とは、元来は「カ(上)」の「ヤ(屋)」の意味があり、屋根を葺く草の総称です。チガヤやススキ。ヨシなどの種類があります。茅葺屋根ではこのほかに、竹、わら縄、杉皮などの材料が用いられています。
(佐倉市教育委員会 武家屋敷旧堀田邸 佐倉順天堂記念館 資料より)
■旧但馬家住宅
平成2年に南側の土間部分を往時の状態に復元。
旧所在地と同一地点に復原されており、屋敷の裏手には茶が茂る菜園となるなど屋敷地の形状や植栽からも往時の武家屋敷様子が垣間見られる貴重な武家屋敷です。
休憩施設にもなっており、一息つくことも可能。
■旧河原家住宅
旧河原家住宅、旧但馬家住宅、旧武居家住宅の3軒の中でも最大の屋敷とされているのが旧河原家住宅です。建築様式などから18世紀後半に建てられたと推定されており、佐倉に残されている武家屋敷で現存する最古のものと言われています。
旧河原家住宅は、千葉県の有形文化財に指定。日本遺産「北総四都市江戸紀行 ~江戸を感じる北総の町並み~」の構成資産にもなっています(北総四都市=佐倉、成田、佐原、銚子)。
(https://tabi-mag.jp/引用)
■動画コンテンツも公開!
バーチャル武家屋敷(旧武居家住宅)
武家屋敷(旧武居家住宅)をバーチャル映像で見ることができるようになりました。
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武士の生活を偲ぶ。【佐倉 武家屋敷】
宮小路町に保存され、城下町佐倉の面影をいまに残す土塁と生垣の通りに面して、「旧河原家住宅」(千葉県指定文化財)、「旧但馬家住宅」(佐倉市指定文化財)、「旧武居家住宅」の3棟の武家屋敷が現在公開されています。 公開されている3棟の武家屋敷からは、当時の武士の生活を偲ぶことができます。佐倉城のあったこの町には、江戸時代には多くの武家屋敷が立ち並んでいました。廃藩置県以降は、城跡に陸軍の兵営が設置され、武家屋敷はそのまま軍人屋敷として転用されました。
(佐倉市観光協会公式HP 引用)