現代美術の最前線─タグチ・アートコレクションより─
“On the Frontline of Contemporary Art: from the Taguchi Art Collection”
下関市立美術館で展示が行われた「”GLOBAL NEW ART”世界を一望できるコレクション」を標榜するタグチ・アートコレクション。
日本を代表する現代美術コレクターとして知られる田口弘さんが世界各地から収集した作品群により構成され、現在も拡張し続けているコレクションです。
この膨大なコレクションの中から、今世界が注目している作家たちの作品が展示されています。
田口弘さんの作品集のスタートは、アメリカのポップ・アート。この流れを組む日本の代表的アーティストである、田名網敬一さんや、空山基さんを紹介している。
また、世界の社会問題の焦点である差別、人種問題などのテーマに関し切り込む新しい表現も加えられ、
身体性やアクション、日常生活をキーワードに、平面や映像などで紹介されています。
展示を楽しむ上で、現代美術でよく見られる、”Untitled(無題)”どうしてその作品に名前がついていないのか、
どうして「無題」と名付けられたのか。意図的に「無題」となった作品。など色々な「無題」があります。
それを探しながら楽しんでください。
※展示会はすでに終了したものです。
※映像制作/ARCHI HATCH
芸術文化の創造と振興の場として、開かれた美術館
下関市立美術館は1983年に開館。
収蔵品は2017年地点で約2200点。収集されている物の基本的な考えは、1下関の美術に関わる作品。2下関の美術の歴史を美術全体の中で位置付けることができる作品。3芸術価値の高い作品。の3点にまとめられています。
こうした基本方針に沿って収集されたコレクションの特色は、狩野芳崖、高島北海、香月泰男など地元ゆかりの作家を核にした近・現代日本美術が中心になっていることです。
所蔵品の中からテーマを変えて、年4〜5回程度所蔵品展を開いています。
常設展は行われていないため、年間予定を確認してから行くのがいいでしょう。